猫さんといっしょの一日

少しばかり寝過ごした朝、ふと散歩に出かけて、ちょっと汗を流そうと考えた。

特に用事も無いのだし、偶には体を動かすのも有りだろうと。

玄関を出てすぐ、野良猫と出くわした。

まだ幼い子猫。こちらを見て、少し体が硬くなった。・・・人慣れしていないのはやはり

幼い故か。それでもすぐさま逃げないのは珍しいな、と思った。

こちらをじ、と見つめ、興味深そうに観察している子猫。

そこで自分は散歩を取りやめるか、と思い直す。玄関の脇に丁度いい長さの紐があるのだ。

向こうさんも紐に気づき、獲物を狙う捕食者の様な姿勢でこちらを伺う。

そこから先は子猫と戯れるのに必死で、時間の流れがはっきりしない。

気づいたら小腹が減り、子猫も飽きたのか紐をぶらつかせても反応しなくなった。

家の中に入り、ちょっと早い昼食を頂いた後、また外に出て。

今度は2匹、子猫がちょろちょろと走り回っていた。元気がいいなぁ、と地面に腰を下ろして眺めていると、その内の1匹が猛ダッシュで走りよってくる。

ああ、これはあれか。また遊べ、と言う事か。

足にすりすりと頭を擦り付ける子猫を見下ろして、自然と顔がにやける。

新参の子が、恐る恐ると近づくのを見てしまってはもう押さえが効かない。

結局その日は自分の気が済むまで子猫と遊びつくしたのだ。

思う存分柔らかな毛を撫で回し、若さに任せて飛び跳ねる子を紐で翻弄して。

途中で混ざった子もいたから、全部で5匹。

こんなに子猫に囲まれるなんて珍しいな、と思いながら、猫まみれな一日を終えたのだ。

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